伝説のクリエイターから聞いたクリエイティビティ
広告業界で伝説と言われるクリエイターから話を聞いた。
その人の穏やかな語り口には力強さがあった。それは、自分への自信からきているものなのだと思う。そして、それは自分が信じるものを作り続けることで生まれた自信だ。そんな人の話にはクリエイティブであるためのヒントがあった。それについて書きとめておきたい。
1.最もクリエイティブな人は、最もストラテジックな人である。
クリエイティブとは問題を解決するための手段である。つまり、ストラテジックを届けるための手段なのである。
2.なぜと問いかけ、なぜに答える。
クリエイターこそなぜこのアイデアが良いのかに答えられなければいけない。怠け者のクリエイターはその説明を営業に任せるが、クライアントは「なぜこのアイデアが一番良いのか?」ということにクリエイターに答えてほしい。
3.情報を知恵にし続ける。
情報をそのまま受け取るだけでなく、自分の意見にすることが大切。
4.自分がインスピレーションを感じられる場所に身を置き続ける。
人は自分の無知を感じたとき、インスピレーションを得る。そのためには、自分を表現する力をつける必要がある。自分は何をできるのか?どんな問題を解決できるのか?そうでないと、自分の行きたいところには行けない。
5.人をリスペクトする。
クリエイティブであることは、新しくあること。リスペクトがなくなってしまうと、自分のエゴが生まれてしまう。自分のエゴが生まれると、今までと同じやり方をしてしまう。
6.一つでも驚きを入れ続ける。
驚きには意外性が含まれる。だから、驚きを入れようとすることはクリエイティブであること。
7.Ambitionを持ち続ける。
野望を持たないと今の世界に満足してしまう。そうするとインスピレーションが得られなくなる。逆に野望を持つとどんどん外に出たくなる。だから、野望を持ち続けることとはクリエイティブであること。
8.クリエイティブであることは責任を持つこと。
人は責任を持ちたがらない。失敗したときのことが不安だからだ。だから、自分の意見を抑えてしまう。クリエイティブは自分の意見に宿る。だから、責任を持たないとクリエイティブはどんどん失われる。
9.自分のPoint of Viewを主張すること。
Point of Viewとは自分から見た世界のこと。それを主張することで初めてクリエイティブは生まれる。
10.幸せであること。
クリエイティブは人を幸せにすること。自分が幸せでないと、何が幸せなのかがわからない。だから、幸せであることがクリエイティブであることの第一歩だ。
クリエイティブとは、自分そのもの。