クリエイティブって何ですか?

2017年9月〜2018年3月末までの7ヶ月間のクリエイティブ日記。世界的にクリエイティブと呼ばれている会社でクリエイティブと呼ばれている仕事をする。クリエイティブであり続けることを求められる7ヶ月間を記録することを通して、クリエイティブとは何か、クリエイティブは何ができるのかについて考えるブログでしたが、その後その環境に身を置きながら、まだまだ答えを探してます。

文化的なクリエイティブを貫く

文明と文化の違いって何かわかる?

 

文明は便利なもの。世の中を効率的にするもの。

文化はなんかいいもの。世の中をちょっと不器用にするもの。

 

クライアントの人たちは文明的なものを求める。

だけど、そこに少しでも文化的な要素を入れていくことが僕たちの仕事だ。

全て文明的なものになってしまうと、それこそ人間はいらなくなってしまうかもしれない。今は、文明的に進んでいくことが重要とされているけれど、ある時点で文化的なものが大切になるはずだ。

 

そのときに、うちの会社を選んでくれるはず。そんなときに、選んでもらえる会社でありたい。

 

こんな感じのことを話してくれた。これまで、広告はアートじゃないんだからと思ってきたけれど、少しだけ考えが変わった。

 

広告の会社が文化的なものをしようとすると、アートじゃないんだからと批判されることがあると思う。確かに、そうかもしれない。だけど、アートのように文化的なものだけを世の中に発信しようとしても聞いてくれる人はあまりいない。だからこそ、多くの人に伝わるものだからこそ、文化的な要素があることが大切だ。人は文明的なものを欲しがるけれど、心のそこでは文化的なものを求めている。広告が100%文明的なものを作ってしまうといつしか人は文化的なものを求めることすら忘れてしまうかもしれない。そんな世の中が楽しいだろうか?そんな効率だけを求められる世の中が楽しいだろうか?世の中が効率的になると文化を楽しむ余裕ができるかもしれない。だけど、その過程で文化的なものがなくなってしまう可能性もある。

 

「無駄なのによくやるよなあ〜!」

 

こういうものに人は救われることがあると思う。これは、人間にしかできないこと。

 

今の時代は広告でなくてもたくさんの人に伝えることができる。だけど、広告は見たくないのに見てしまうものでもある。

 

だから、文化的にクリエイティブであり続ける義務が僕たちにはあるのだと思う。

 

正しいけれど、つまらないではなく

めちゃくちゃだけど、本当のこと

 

こんなことを意識して残り2ヶ月楽しんでいきたい。

今度は、文化的なものって何かについて考えてみます。